Vegaful考察~リングエンフォーサー黒幕説【LISA: The Vegaful】

お久しぶりです、Daainです。

 

 

今回はLISA: The Vegafulのリングエンフォーサーについて、ちょっと思うところがあったので考察をしていきます。

※以下ネタバレ注意!

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今回の考察の主題は

 

「リングエンフォーサーがベガ襲撃の黒幕説」

 

です。

 

 

まず、この考察をする前にゲーム内で描写されているリングエンフォーサーについて分かることを並べていきます。(順番に意味はありません)

 

リングマスター及びハングマン達を率いている

②各地で「ハングマンゲーム」なるものを行っている(入るのに許可証が要るラーディの縄張りにもいた)

③ダイスマホーンと共同で「パブリックハングマンフェスティバル」をやろうとしていた

④ジェリーの処刑をシンディに任された(?)

ランドー軍のところで働いている(パート?として)

リストに自分の名前を載せたかった(=支配者の1人になりたかった)

 

こうしてみると、リングエンフォーサーは複数人の支配者とのつながりがあってかなりの力を持っている勢力だということが分かりますね。

 

 

今回の考察ではこの中から⑤と⑥に注目したいと思います。

 

 

まず、⑤に関して。

これはランドー軍のキャンプ地にいるリングエンフォーサーが次のように発言しています。

             

             

             

「ランドー軍でパートタイムとしても働いているのだよ。

 捕虜達をハングマンとして使っているんだ。

 それとハングマンシンジケートに必要な資金を調達するためでもある。」

 

内容的にはこんな感じだと思います。

とりあえずリングエンフォーサーがこの地域にいるランドー軍と協力関係であることが分かりますね。

 

ところで、Vegaful内ではハングマンとランドー軍以外にもジェリー達と戦うことになる勢力がいくつか存在しますが、その中で以下の人達には気になる点があります。

 

 

・Lunaticモード中の最初のエリアの洞窟にいるFargo配下の武道家

「ジェリー達を殺せばベガの名はリストから消える」という主旨の発言

 

・ヘルメットの集団(Helmetites)

ガボーイ達を捜している、かつランドー軍に雇われて殺しをしているという主旨の発言

 

まず前者ですが、ジェリー達がベガボーイズであり、かつ彼らがいなくなればベガは壊滅状態になる(=既に戦力を大幅に失っている)ということを分かった上で襲い掛かってきています。

 

ジェリーが新メンバー補充の任務をベガから受けたのはランドー軍の襲撃を受けた翌日(※ベガの事務所での最初の会話内より)のことなのですが、ランドー軍傘下ではない武道家集団が情報を得るにはやけに早いと思うので、ランドー軍あるいはその関係者がベガが壊滅寸前の状態になっていることを言いふらしたのではないかと思います。

(ただしランドー軍とベガボーイズの抗争があまりに派手で無関係の人達にも見聞きされてしまったという可能性も普通にありますけどね)

 

 

次に後者であるヘルメット集団についてですが、ベガボーイズを捜していてかつランドー軍から金をもらって殺しをしている(しようとしている?)と言ってますがこれってランドー軍にベガボーイズを殺すよう雇われたと解釈しても良いかと思います。

 

 

これらのことを考えると、ここのランドー軍はベガを潰すことにかなり熱心になっているように思えます。

 

 

ところで、ゲームの一番初めのベガを襲撃しに来たランドー軍の人のセリフと、一番最後にジェリーと対峙したリングエンフォーサーのセリフの中で気になったところがありました。

 

・ランドー軍の人のセリフ

"Fucking Rapunzel sonofabitch in his high tower."

 

・リングエンフォーサーのセリフ

"It should've been my turn in the high castle..."

 

Castle(城)とTower(塔)で違いがあるとは言え、わざわざ同じ高い建物という表現をしているのが気になりました。

もしかしたらリングエンフォーサーとランドー軍の人たちがベガのことを話す時にそういう表現を使っていたのではないでしょうか。それでなんとなく頭の片隅に残ってて似たような表現を使った…のかも。

(英語表現について詳しくないのでもしかしたらhigh towerやhigh castleが一般的によく使われる言い回しなのかもしれません。詳しい人いたら教えてください!)

 

 

 

次に、⑥リストに自分の名前を載せたかった(=支配者の1人になりたかった)に関して。

これは最後のジェリーとの対峙シーンでリングエンフォーサーが発言しています。

これ以外にも「大物に成り上がるはずだった」といった野心や未練のようなことを語っています。

 

これは読んで字のごとく、彼が支配者の仲間入りをしたかったということですね。

オレイサの支配者のシステム(?)が本編においても明示されていないのであくまで想像になってしまうのですが、リングエンフォーサーはベガを潰すことで支配者の席を1つあけてそこに座ろうとしていたのではないかと思います。

 

ここで何故ベガなのか?という疑問がちょっと浮かびますが単純にベガが支配者の中ではランクが低くてお手頃だと思ったからではないでしょうか。

ベガより下の3人(バフ・ヴァン・ダイク、ハン・ツナミ、ホーク・ハリウッド)はちょっと遠いところを縄張りにしてますし、ベガより上の人たちは何かしらのデカイ影響力を持ってたり戦力がすごかったりしてて攻略難易度はかなり高そうです。

 

 

 

これらのことを考えると、物語冒頭のランドー軍によるベガ襲撃は、

自身が支配者になるためにリングエンフォーサーがランドー軍にベガを襲撃するよう 差し向けた」のではないかと思います。

 

ランドー軍の強さと影響力を利用してベガを潰させ、空いた席を自分が埋める…といった算段ですね。

どうやってベガを襲撃するように仕向けたのか分かりませんが、ランドー軍の人達にベガって弱そうだし支配者の器無くね?とか言って周ってたかもしれませんね。

 

 

実はこの考察に至った理由はもう1つあります。

最後にジェリーとリングエンフォーサーが対峙するシーンでは負傷とJoyの影響によりジェリーが幻覚を見て風景がベガの地となります。前回の記事

daain0822.hatenablog.com

ではジェリーの

 

「ベガや仲間達の下へ帰りたい」

 

という想いによりこの幻覚が見えてしまったと考察しましたが、このシーンはジェリーの心情を表しているだけではなく、

 

「リングエンフォーサーがベガの地を侵した」

 

ということも表しているのではないかと思いました。

風景がベガの地に変わっただけでなく、転がっていた死体もベガボーイの死体に変化していることからリングエンフォーサーのせいで死んだということを意味しているのではないでしょうか。

 

 

ただ、この考察が正しいとするとちょっと疑問に思う点があります。それは

 

 

「リングエンフォーサーリングマスター達がジェリー達に対してやけに反応が薄い」

 

 

ということです。

 

リングエンフォーサーと最初に戦うことになるのはセカンドエリアのハングマンゲームの後ですが、それ以前で遭遇した時に話しかけても特に敵意のようなものや何かしらの興味といったものを全く感じられません。(というか会話にすらなってませんが…)

 

ビクターが仲間になる戦闘のリングマスター達(オートムーバー、パッチー、ガニー)もジェリー達を最初から殺そうとはしてませんし、何ならオートムーバーに捕まえろと指示された2人はそんなことして大丈夫なのかと戸惑っているような反応をしてました。

もしリングエンフォーサーがベガを潰し支配者に成り代わる計画を立てていて部下達にそれを話していたらここの反応はおかしい気がします。

 

あくまで表面上は敵対勢力ではないということを装うために部下にも伝えず自身もポーカーフェイスを貫いていた…ということなら辻褄は合いますが。

 

 

 

今回の考察はいかがだったでしょうか。

少しこじつけが強いような気もしますが、リングエンフォーサーの裏での暗躍っぷりを考えたらあながちあり得ない話でもないと思います。

ゲーム的にもリングエンフォーサーの企みである襲撃から始まり、リングエンフォーサーの死亡で終わるという感じで筋が通ってます。

もしリングエンフォーサーが本当に黒幕だったとしたら、ボロボロになりながらも仇敵を倒したジェリーは「軍隊を引き連れて帰る」という役目こそ果たせなかったものの最期までベガへの忠誠を貫いたと考えられますしなんとなく報われるような気がしますね。